包絡線パルス幅変調方式送信機のFPGA実装に向けた4経路高次帯域通過トランスバーサルフィルタの設計

摘要

本研究では，経路数2と4のそれぞれのトランスバーサルフィルタ（TF）を含む高効率送信機（EPWM）構成おいて，信号発生部，変調部，及びTFの前段部までをFPGA実装に向けXilinx社のSystem Generatorブロックで構成し，シミュレーションでTF後のPSD（Power Spectral Dencites）より所望波と不要波の比（D/U比）を評価し，比較した．合わせて復調時のEVMも算出し，TFの経路数と通過帯域次数の最適化選択の検討を行った．その結果，D／U比はより広い帯域（Q＝5，2.5）において経路数4の方が経路数2よりも高くなることが示された．また経路数2，4のそれぞれにおいて，TFの実効経路数が32以下かつBPFのQの帯域が20以下の場合，EVMはTFの実効経路数及びTF後のBPF帯域の影響が少ないことが示された．