ルーター市場--通信事業者における需要が伸び悩む

摘要

2002年度の日本国内におけるルーターの市場規模は、対前年比6％減となる見通し。 内訳をみると、マルチギガクラス以外は、すべて減少している。 ルーターは、今後IPネットワークの中心的な機器となる。 IP電話の普及などの要素によと大きく拡大していくことは間違いない。 ルーターとは、LANやWANにおいてデータをやりとりする際に、どの中継経路（ルート）を使用すると、最も効率よくデータを送受信できるかを制御する役割を行う機器である。 2002年度の日本国内におけるルーターの市場規模は、約1,269億円であった。2001年度が約1,343億円であったので、対前年比6％減だ。 前年が23.8％増という順調な拡大をみせただけに、ルーター市場の前年割れは、きわめてショッキングな出来事であった。