A-PET-シート市場/食品市場で大きく拡大、今後は非食品分野に浸透

摘要

A－PETシートは、その高い透明性が評価され、主として食品分野におけるPVC代替容器需要として、市場拡大しているシートである。 スペックとしては、バリア山性も高いが、競合素材であるEVOHベースのバリアーシートなどに比較すると、まだまだ低いレベルにあり、今後は他素材との複合シートとしての市場開発が進められるものと考えられている。 また、A－PETシートの場合、容器となった時の「深さ／口径」が1．0程度が限界であることから、今後はこれが2．0程度にまで引き上げることで、需要分野としてもカップなどの深物にも採用が顕在化する可能性も残している。 参入メーカーは、現在日本国内で25社以上に上る。 この中で、PETトレし一協議会に所属しているメーカーを一般的に「インサイダー」と呼び、国内で14社がこれに該当する。 また、PETトレー協議会に所属しないメーカーの場合は「アウトサイダー」となり、15社以上のメーカーが存在するものと見られる。