純粋培養から集団としての微生物機能の解析·利用へ－21世紀の応用微生物学の歩むべきひとつの道－

摘要

20世紀，応用微生物学は自然界に生息する微生物を取り出して来て，その性質を詳細に調べ，必要あればその性質の一部を変え，予め他の微生物を皆殺しにしてから，一種類の微生物の持つ機能を最大限発揮さやる条件の下で物質生産をおこなうという手法によって発展してきた。