評価方法と試験結果からの配合剤選択:第8回表面特性と配合材

摘要

プラスチックスの表面に関する物性は，表1に示したように多岐にわたる。実際の使用に当たり，摺動性や接着性·塗装性など，特にその表面特性が材料選択において支配的な用途も多くある。また成形品表面は，表面光沢や触感などの感性や商品性を左右する特性でもある。また，成形品表面は，内部と異なり外部環境に直接触れるため，化学的な汚染性や劣化性や，物理的な損傷性や磨耗などの耐久性において敏感な特性である。表面性制御の一つの手段に，表面改質材の配合があり，その選択において評価試験が必要である。