奨励賞受賞関根勇一氏の業績

摘要

関根勇一博士は，北海道大学大学院薬学研究科修 士課程を中退し，同大学院衛生化学分野の助手として2004年10月に就任した.その後2008年10月に 薬学博士 (論文博士）を取得し，2011年7月から日 本学術振興会海外特別研究員として米国ィエール大 学医学部に留学中である.関根博士は生理活性分子 であるサイトカインのシグナル伝達系の分子構の 解明と制御分子の探索を行い，特に自己免疫疾患や 多発性骨髄腫などの発症に密接に関連する疾患関連 サイトカインとして知られるインターロイキン6 (IL-6)のシグナル伝達分子STAT 3の活性化と制御 に関する分子群の解析を進める一方，Iレ6による STAT 3活性化を調節するアダプター分子STAP-2 の研究を独自に展開し，その機能解析を行ってきた.