日病薬·日薬のモデル事業からみた地域連携のあり方岐阜県でのモデル事業の概要と結果，そして提言

摘要

近年，患者中心にすべての医療スタッフが協力して治療にあたるチーム医療の必要性が広く認知されてきた。患者に対する治療は入院期間内にすべて完結するわけではなく，通院·在宅に移っても継続的なチーム医療での患者支援が望ましい。チーム医療の院外版ともいえる「地域医療連携」の実施が，良質な医療の揖保には必要不可欠である。「薬薬連携」はこの「地域医療連携」の一環であり，病院薬剤師と薬局薬剤師が円滑な連携を図るシステムを構築することにより，患者の薬物療法に関する情報を相互に提供しあい，医療安全の確保（薬害防止）に資することを目的とするものである。