薬学生の長期実務実習の理念-見学型から参加型へ

摘要

薬剤師を養成する薬学教育が4年制から6年制に変わつた背景の一つは，医療をめぐる問題が多く起きたことである。医療費が急騰し，医療過誤が相次ぎ，薬害問題も増え，これらの問題に対して，服薬指導，薬歴管理， 副作用情報など薬剤師の役割が注目され期待された。世論調査では薬剤師は国民から信頼されている職種の常に上位5位以内である。医薬分業も定着·拡大し，1989年11%, 1990年12%であったのが，急上昇して，2000年が39.5%, 2007年57.2%， 2008年59.196と全国平均率が高くなつている。