救急蘇生時にデンタルチヱァー上で行う胸骨圧迫の有効性の検討

摘要

Laerdal社製ハ-トシムのCPRトレーニングマネキンを使用し，設置条件は，①床，②ベッド（パナマゥントべッド：キューマライン；メ-ティスシリーズべッドKA-9800)，③デンタルチェア-（YOSHIDA社製デジポ-トNS-005)として，胸骨圧迫を100回/分の速さで胸骨圧迫の深さを測定した。なお，②，③の高さは，被験者の任意に調整した（図1)。また，蘇生板の使用の有無や性別，BLSプロバイダーの経験別についても比較検討した。さらに，デンタルチェァー上で安全かつ迅速に対応できる改善方法として，デンタルチェア-の頭部にサイドチェァ-を挟む手技について，さらに追加検討を行った（図2)。統計学的処理は，Wilcoxon検定，Student's t検定， Mann-Whitney U検定を用い，P< 0.05を有意差ありと判断した。