ドロペリドールにより錐体外路症状を呈した3症例

摘要

術中および術後に589名にintravenous patient-controlled analgesia (iv-PCA)を用いたときに制吐 薬としてドロペリドールを投与し，3名に急性ジ ストニアの症状が見られた。いずれも20歳以下 の若年者であった。他施設でもドロペリドールに よる急性ジスト二ァの報告があり，若年者でリス クが高いとされる。ドロペリドールは広く使われ ている麻酔薬であり，錐体外路症状の報告はまれ であるが，早期の診断と治療が必要である。