りん酸形燃料電池の導入状況と今後の展開について－富士電機アドバンストテクノロジーの事例から

摘要

富士電機グループでは、1998年より、りん酸形燃料電池(PAFC)発電システム商品機の販売を開始し、現在までに計20台の納入実績がある。 第一次商品機(FP-100E)については、当初の開発目標であった運転時間40,000時間（約5年）を達成し、続いて2001年よりさらに低コスト化を進めた第二次商品機(FP-100F)を出荷している。 2005年度からは、更に改良を加え、60,000時間（約7.5年）の設計寿命を持つ商品機の販売を開始した。 本稿では、りん酸形燃料電池の具体的な導入事例とその運転実績について報告すると共に、りん酸形燃料電池の今後の展開について述べる。