サーボ·PLC技術講演会(5)－PLCopen-XMLによる制御プログラム表記の標準化とその応用

摘要

1970年代半ばに登場したプログラマブルロジックコントローラ（以下PLC）は、ここ30年の半導体、通信、ソフトウェア技術の進歩を取り込んで、制御システムのキーコンポーネントとしてめざましい成長を遂げた。 制御システムに求められるべきは信頼性と経済性のバランスであり、最近のPLCは小型化、冗長化、高速化、大容量化、通信および周辺機器への接続性の点で十分な性能を有するようになり、その導入コストは十分低下して来ている。しかしPLCは対象プロセス秘伝の運転·操業ノウハウを注ぎ込んだアプリケーションソフトウェアを搭載し、さらに約十余年の間、市場要求に応えるべく人手を加えて稼動させるものである。つまり、注目すべきはライフサイクルコストであり、特にダウンサイジングが一巡した今、制御システムの経済の焦点は「アプリケーションのエンジニアリングコスト」にある。 本稿では、まずエンジニアリングコストを左右するPLCプログラミングの歩みを振り返り、次にエンジニアリングコストを追求する最新の標準化動向やPLCユーザやサプライヤの取り組みについて紹介する。