300 kWコージェネレーション用セラミックガスタービンCGT 302の研究開発

摘要

表紙に掲載したガスタービンエンジンの写真は，1999年に軸端熱効率42％を実証した，300kW級「コージェネレーション用再生2軸式セラミックガスタービン」CGT 302の耐久試験中のエンジン全体外観とエンジンコア部の切断モデルである。 本機は，通産省工業技術院およびNEDOの主導により1988年度から1998年度にかけて研究開発が行われた，「セラミックガスタービンの研究開発」プロジェクトにおいて開発された3機種の300kW級セラミックガスタービンの内の1機種である。 このプロジェクトの目的は，多様な燃料への適合性や排気ガスの低NO{sub}x性に加えて小型低騒音·低振動等の優れた特性をもちながら，その効率が低いために普及が進んでいない小型ガスタービンの高温部にセラミックスを適用してタービン入口温度の高温化を図り，さらに再生熱交換器による再生サイクルを採用することで，熱効率を従来機の約2倍以上にまで高め，省エネルギー，環境改善，天然ガス燃料等石油代替エネルギーへの転換等の効果を狙いとしたものである。