日射量短時間予測システム「アポロン」を活用した太陽光発電出力の短時間予測システムの導入と精度向上の取り組み

摘要

再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを定めた「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が導入された平成24年7月以降、国内では太陽光発電や風力発電の普及が急速に進んでいる。図-1に示す通り、関西電力供給エリア内でも近年太陽光発電と風力発電の連系申し込みが急増しており、平成28年7月断面では、太陽光発電のみで約400万kWが導入されている。太陽光発電は、太陽の光エネルギーにより発電パネルに直流電力を生み、これをパワーコンディショナにより交流電力に変換して送配電事業者の電力系統に供給するため、電力系統には日射変動による影響がそのまま現れる。このような自然変動電源である太陽光発電が電力系統に大量に連系される場合の課題の一つとして、周波数調整への影響が知られている。