特性情報と気象情報による植物収集地点検索システムの開発

摘要

【はじめにヨ独立行政法人農業生物資源研究所ジーンバンクでは、近年作物近縁野生種遺伝資源の収集保全に力を入れている。植物遺伝資源の中でも野生種の場合は、収集地点の位置情報、生息地の気象や生態環境に関する情報の重要性が高い。これまで、位置情報（住所や緯度経度標高）や環境情報（地形、土壌、植生など）はパスポートデータとしてテキスト形式でデータベース化していた。今回、植物の収集地色情報を地図や航空写真地図上たプロットして、地理的分布や生息場所の環境を確認することによって、より直感的な理解を得ることができる植物収集地点検索システムを開発した。本システムでは、プロットされた収集地点の遺伝資源に対して、気象データや特性評価データによる絞込み検索が可能であるため、ある特性を持った遺伝資源の地理的分布や、検索条件を変えたときの分布の変化を視覚的に捉えることが可能である。