この国の魚介消費に何が起きているか（第6回）

摘要

「国勢調査」では、この国には2005年14,457 千人の単身世帯（国勢調査では単独世帯とあ る）があった。その単身世帯は増加の傾向に あり、国立社会保障、人口問題研究所による と、2010年には15,000千世帯を越え、2020 年17,334千世帯、2030年18,237千世帯と推 計されている。20年には一般世帯の3分の 1強が、30年には4割近く力、単身世帯で占 められる計算である。それなのに、私たちは単身世帯の魚介消費 について、ほとんど知らない。「家計調査」 では、2000年代に入ってから、ようやく単 身世帯の収支にまで調査対象が拡大されるようになつた。単身世帯の食のあり方が気に なっていた筆者のような人間には、ありがたいことであるが、2人以上世帯で試みたよう な、1990年代以前に遡って、単身世帯の魚 食の変化の跡を迪ることは出来ない。