FS+搾乳ロボット+放牧で1人作業体制を確立常時雇用1人分の労働力を得られる

摘要

北海道釧路管内浜中町の東北部に位置する姉別南地区で酪農を営む佐川利幸さん（52)は、フリーストール（FS)牛舎の導入に集約放 牧と搾乳ロボッ卜を組み合わせることで、給餌から搾乳までの一連 の作業をほぼ1人で遂行できる体制をつくり上げた。（筆者）佐川牧場は、乳牛総数131頭（うち経産 牛91=ロボット搾乳69、アブレスト搾乳 12、乾乳牛10)を飼養する。農地面積は86 haで、このうち牛舎に隣接する6ha(FS 牛向け2牧区、アブレスト搾乳牛向け1牧 区の計3牧区）を牛に運動させる目的で放 牧地とし、残りの80haを採草地としてい る。放牧には肢蹄の負担を軽減する役割を 期待している。年間の生乳生産量は約600 tで、個体乳量は8,000kg弱。