対向配置磁石型非接触エネルギー伝送装置の試作

摘要

一方，本報告では，単一乾電池2本分程度のサイズを有する回転モジュールと磁界発電モジュールの間のエネルギー伝送に注目し，1mWの電力を非接触伝送可能か検討する。磁界発電モジュールは磁界源が十分遠方と仮定できる一様磁界を対象としてきた。一方，本装置で利用する磁界は回転モジュールからの距離によって減衰する［3］。そこで，この磁界を磁界発電モジュールに鎖交させた場合に最大の磁束密度が得られる磁心長を検討する。また，本装置は環境発電をターゲットとするため超低消費電力ワイヤレスセンサの駆動電力1mWが非接触伝送できるのか検討する。回転数を乱すようなエネルギー伝送ではなく微弱なエネルギーを常時伝送したいため回転子の回転数について着目する。回転モジュールからの距離に対する回収可能電力，電力伝送効率について検討を行ったので報告する。