アレルギー性鼻炎モデルラッ卜の鼻洗浄液中 SP， CGRP, NGFに対する小青竜湯の効果

摘要

アレルギ一性鼻炎は日本人の約39%が罹患していると報告されている1} I型アレルギー疾患である。本疾患の主症状であるくしゃみや鼻汁分泌過多， 鼻閉などの発現には，肥満細胞や好酸球から放出されるヒスタミンやロイコトリェン，プロスタグランディンD2，トロンポキサンA2，血小板活性化因子， また鼻粘膜に分布する神経由来の神経伝達物質の関与が報告されている。鼻粘膜には交感神経，副交感神経および知覚神経（C線維）が分布しており， 神経伝達物質として，交感神経にはノルアドレナリンゃニューロペプチドY (NPY)，副交感神経にはァセチノレコリンゃvasoactive intestinal polypeptide (VIP),一酸化窒素（N0)， С線維にはサブスタンスP (substance P ： SP)やカルシトニン遺伝子関連ヘプナr (calcitonin gene-related peptide ： CGRP), ニューロキニン（NK)が存在している。