大豆タンパク酵素分解物がin vivo，およびin vitroでラッ卜の脂肪組織に及ぼす効果に関する研究

摘要

日本人は欧米人にくらベBMIが低くても糖尿病 などにかかりやすい特徴があり，注意が必要であ る1)。とくに男性の場合，どの世代でも10年前，20 年前より肥満者の割合は増加し，40代から60代の 肥満者は30%を超えている。肥満と関わりの深い 脂質異常症，糖尿病，高血圧などは急激に増加して おり，肥満予防のための機能性食品や薬の開発が求 められている。なかでも大豆から抽出?精製された 大豆タンパク質は，日本のみならず欧米においても 生活習慣病予防ための機能性食品素材として注目さ れている。大豆タンパク質を酵素分解した大豆ぺプチドは，もとの大豆タンパク質より肥満改善効 果が強いことが知られているが,その作用メカニズムは十分解明されていない。