マルチホップ無線ネットワークにおけるSDMA伝送方式による伝送遅延時間の低減

摘要

本稿では，マルチホブプネットワークにおいて各ホップに複数の中継端末を用いた伝送方式を提案する．提案方式では，各ホブプに複数の中継端末を用いる．そして，送信すべきパケットを複数のサブパケットに分割し同一ホップの中継端末が分担して一?斉に送信を行う．各中継端末はアダプティブアレーアンテナを搭載しており，これにより受信端末はマルチピームを形成して空間分割多元接続（SDMA）を実現する．本稿では，計算機シミュレーションによっでマルチパスルーティン久協力中継方式と特性の比較検討を行う．これによりあて先端末までのパケットの伝送遅延時間の点で全ての方式と比べ，提案方式が優れることを示す．また，パケット到達率についてはSNRの低い領域では協力中継方式に劣るがSNRが9dBよりも高い領域では到達率が100％となるため提案方式が有効最も有効であることが示される．