アクチュエータグランディング構造による共振現象と再生ヘッドの雑音感度による信号再生系への漏れこみについて

摘要

アクチュエータグランディングが不十分な場合における現象と再生系への影響を検証した。評価の結果、以下のことがわかった。アクチュエータグランディングが弱い場合は、コムとピボット間にキャパシタンスが形成され、フレックスケーブルグランドラインのインダクタンスとの作用によって、グランドの共振系を形成する。プリアンプの信号系や電源·グランドに雑音が重畳されると、プリアンプグランドを介してアクチュエータの前記共振系を励振する。その影響として、再生ヘッドのバイアスを同相モードで揺らせる。雑音感度が高い再生ヘッドは、バイアスの揺れおよび雑音が差動モードへ変換され、信号再生系へ漏れこみ、再生信号に影響を与える。