PET分子イメ一ジングの卜一タルソリユ一シヨン一サイクロトロン自動合成装置GMP適合ホットラボ施設一

摘要

難治性疾患をはじめ生体内の現象を追跡するにはごく 微量の物質を検出する手法が求められ，それに答えたの がPET分子イメ一ジングである。ピコモルというごく 微量の生体内物質を検出することを可能にした。分子イ メ一ジングの検出ツールとなるPET薬剤の開発にはポジ 卜ロン放出核種の物理学的半減期の短さ（11Cは20.4分， 18Fは110分）ゆえに困難が付きまとう。医療用サイク ロ卜ロンにより製造されてから半減期の2倍以内にPET 薬剤の合成を終える必要がある。短半減期ゆえに製造時 には高い放射能レベルが要求され，-方，RIを遮蔽する ためホッ卜セル装置の内部での作業が求められる。自動 化され遠隔操作される合成装置がPET薬剤の製造には必 須であり，多段階の合成反応にも適用しHPLCによる高 精度の精製も求められる。ヒ卜への投与は殆どが注射剤 でありPET薬剤には無菌、無塵であることが求められ， 創薬に活用する際にはGMP基準での製造が必要である。 PET薬剤は基礎医学から臨床医学への橋渡し研究を担う 分子イメ一ジンクの中核的なツールである。