走査型プロ－ブ顕微鏡SPIシリーズの最新技術と生体試料への応用と可能性について

摘要

走査型プローブ顕微鏡（Scanning Probe Microscope：SPM)の応用を生体観察の立場で考えると，以下の3項目が最も注目される部分である。 DNA，たんぱく質等のmmオーダーの高分解能観察; 硬さ，吸着力，摩擦等の表面物性測定;溶液中での生きた試料のその場観察。 近年生体試料への応用が進み，分子レベルでの高分解能醗察や，溶液中での生の試料の観察，生体の硬さや吸着力の分布の測定など，新しい展開が進んできている。 SPMを生体分野へ応用する場合を前提として，SPMの装置と観察例について紹介する。