自己共振形ノーマルモードへリカルアンテナの電気的·磁気的エネルギーの関係

摘要

ノーマルモードへリカルアンテナ(NMHA）の多くは自己共振状態で使用される．この状態では，電気的および磁気的な蓄積エネルギーが等しくなっていると考えられる．本報告では，電磁界シミュレータ（FEKO）を用いて解析した電界·磁界を使用し，蓄積エネルギーを評価した．初めに，NMHA周辺の電界·磁界エネルギー密度分布を求めた．次に，NMHAの周囲にあるエネルギー密度の積分値を求めた．これらの積分した値は，電気的·磁気的蓄積エネルギーとみなされる．複数のNMHAの構造により，電気的·磁気的蓄積エネルギーを比較した．さまざまなNMHAの自己共振構造において，電気的·磁気的エネルギーがよく一致することを明らかにした．