甲状腺結節性病変や頸部リンパ節に対する穿刺吸引細胞診の検討とその支援機器について

摘要

甲状腺結節性病変や腫大した頸部リンパ節病変に対する超音波ガイド下穿刺吸引細胞診（fine needle aspiration cytology：FNAC）は今や必須検査となりつつある．近年超音波機器の普及や進歩により繊細な画像が得られることで10mm以下の微小甲状腺結節の発見頻度が多くなっただけでなくFNACそのものの精度も向上している．しかし頸部リンパ節は総頸，内外頚動脈を始め多数の血管や神経，その他の臓器に隣接して局在し，誤刺入等の合併症を生じやすい．このような穿刺をより安全に施行するため，当科では検査支援機器を金沢工業大学との医工連携で共同開発しているので報告する．