牛のルーメン液pHおよび低級脂肪酸濃度に及ぼす 重曹含有プロック剤舐食給与の影響

摘要

重曹はpH緩衝作用があり，臨床現場では急性 あるいは亜急性ル一メンアシドーシス（SARA) の治療や予防に使われている.しかし，粉末状や ペレツト状重曹の自由給与ではSARAの予防に効 果がないとの報告もある.また，重曹含有ブロッ ク剤はSARAを予防する目的で広く使われている 力、ルーメン性状に及ぼす影響は知られていな い.そこで，重曹含有プロック剤の舐食給与がル— メン液性状に及ぼす影響を明らかにする目的で， ブロック剤を舐食給与した牛においてルーメン液 のpHおよび低級脂肪酸（VFA)濃度に及ぼす影 響を調べた.