遠隔作業支援システムにおける指導者によるAR情報の重積手法とネットワーク環境が及ぼす影響に関する一考察

摘要

既存の多くの遠隔作業支援システムでは，指導者が作業者の撮影している映像に，マーカやスタンプ等のAR情報を重積できる．しかし，作業者の手プレ等によって設定したAR情報が作業対象物から外れることが問題となる．そこで，画像処理によって，作業対象物を追尾LAR情報のズレを防止する手法が提案されている．本研究では，作業対象物に重積したAR情報が，作業者の手プレ等によって作業対象物から外れることを防止できるだけでなく，指導者がAR情報を正確に作業対象物に重積できる手法について提案する．また，提案手法に対するネットワーク遅延の影響について評価し，単なる追尾機能と提案手法で遅延の影響に差がないことを実験により確認する．