水に浮く軽量金属-ポーラスコアサンドイッチとパイプの作製-

摘要

多孔質(ポーラス)アルミニウムは,水に浮くほどの軽量性に加えて,エネルギー吸収性や吸音性にも優れており,今後,自動車などの輸送機器における衝撃吸収材をはじめ,さまざまな工業分野への適用が期待されている~(1)).このポーラスアルミニウムの作製法として,著者らは先に摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding,以下FSWと記す)を活用した方法を提案し,その開発を進めてきた.この方法は,FSWによる摩擦熱や強力な塑性流動を,気孔の核となる発泡剤や材料内の含有ガスを均一に攪拌?混合させることに用いたもの~(2,3))であり,本誌においても紹介した~(4)).