「サウスカロライナ鉄道」物語統編第3回（最終回）今に続くサウスカロライナ鉄道

摘要

イギリス王立協会(The Royal Society)を会員、地質·古生物学者チャールス‖ライエル卿(SirCharles Lyell)(1797－1875)は、地質学会の会長も勤め、チャールスHダーウィンとも親交があった。また、近代地質学の創始者として知られ、その大著、Principleof Geology、(地質学原理)の全3巻(1830、32、33)は、大久保雅弘(島根大学名誉教授)の述べるように、地質学の古典といわれ、従来の中世的な神秘主義を打破し、地質学を科学として体系づけるうえで大きな貢献をしだ。大久保氏も地質学者で、昨年、満91歳で亡くなった我が国地質?古生物学会の重鎮、大森昌衛教授(1919·10·16－2011·1·3)のグループの1人である。大森教授は日本地質学会長、日本学術会議会員などの要職を務め?学問的には、化石の微細構造研究のパイオニアとして新しい古生物学の発展に努力し、また、我が国における、生体鉱物︵生物の作る鉱物︶の研究発展に多大な貢献をした。筆者も、教授から数十年にわたり、研究その他の面で多くの恩恵を受けた。