一般食品の値上げ本格化，円安コスト転嫁へ

摘要

一般食品の値上げが，昨年末からいよいよ本格化してきた。最大の要因である円安の進行，エネルギーコストの増大，そして新興国の需要増などによる食品原材料の価格上昇が，もはや企業努力ではどうにもならないレベルでメーカーの製造コストを圧迫しているためだ。穀物や油脂，乳製品など食生活になくてはならない品目が軒並み高騰しているなかで，これまでコストダウンによるぎりぎりの我慢を続けてきたメーカーにも限界がきている。末端商品を支える素材·添加物においても状況は同じであり，年明けからアナウンスに本腰を入れる企業が増えてきた。