高性能マイクロダイアリシスシステムのための生体適合性ポリマーアロイプローブの開発

摘要

最近の分子生物学や細胞生理学を基盤としたハイオ工学の発展は目を見張るものがあり，社会に対する貢献も医療を中心に際だってきている。 まさに21世紀がバイオ工学の時代となることは間違いないであろう。 ヒトゲノムの解析は個々の生体情報に合わせたテイラーメード医療や，極めて高い安全性と効率を兼ね備えた分子標的医薬の開発を実現するであろう。 一方で，生体内に長崎間埋入して使用することを目的に開発されている人工臓器や医療デバイスは，大だに生体組織とデバイスとの界面での生体反応を制御しきれずに，問題を残している。 ここでは，医療デバイスを生体環境下で良時間安全に，安定に作動させるためのバイオインターフェースといえる新規界面について解説するとともに，その応用例として，マイクロダイアリシスシステムについて概観したい。