自動車用ランプ設計における製品設計モデリングから金型製作までの高効率化の取組み

摘要

自動車用の外装部品であるランプ（ヘッドランプ，リアランプ，その他小物ランプ）は意匠と法規を両立させた複雑な構造であり，製品形状定義と金型製作のスムーズな連携が不可欠な製品である．車での搭載，取付け状態は，図1の通りで，車の前方，バンパーとエアクリーナー，ウォッシャータンク，リレーボックスなどに囲まれたコーナーに位置している．また，最近のヘッドランプは多機能化しており，図2のような構成が多くなっている．ヘッドランプの主構造は，図3のように，4部品である．これらの製品を開発する上で高効率なプロセスを求め試行錯誤してきた取組みについて紹介し，さらに自動車メーカーの超短期開発に対応するため，デジタルエンジニアリングを活用し，設計品質向上の施策や設計プロセスのパターン化（標準化）を推進してきた内容について紹介する．