しごき絞り成形による自動車用スチールホイ－ルディスクのフランジ部の肉厚減少

摘要

軽量化を目的とした自動車用スチールホイールディスクのフランジ部のしごき絞り成形において，モデル実験および剛塑性有限要素法を用いて最適な加工条件を検討した．得られた結果は以下に示すとおりである。 （1） モデル成形実験の結果,板厚3.5mmの鋼板について安定してしごき成形が行える最大しごき率は40％程度であることがわかった.（2）シミュレーションとモデル成形実験を比較した結乳変形挙動や成形荷重にはよい対応が得られ，シミュレーションの有用性が確認できた．（3）破断限界に及ぼすダイス表面仕上げの影響が大きくラシミュレーションによりその破断限界の予測が可能であ。 （4）モデル実験およびシミュレーションより得られた最適条件により，実機ディスクのしごき絞り成形が良好に行うことができ，軽量化の可能性を確認した。