大学·甘刑こおける計測制御教育の実情とこれから

摘要

1990年代に入って，計測技術も制御技術もコンピュータ技術や通信技術の進歩とあいまって，研究や実用の喋境は急速に変化してきた．大学や企業における「制御教育」に対する関心の高まりを背景に，本会誰「計測と制御」Vol.33 No.6（1994）にてミニ特集「事例で探る制御教育の現状」が組まれた1）,2）．さらに同年10月28日には，発足して間もない本学会計装技術交流部会主催の節3回計装エンジニア公開討論会が開催された．この討論会の主題はく'企業は大学に何を望むか，そして大学は企業に応えられるか"と設定され，熱心に藩論がすすめられた．それから10余年，いま大学をはじめ高等教育機関は劇的な変貌を遂げつつあり，産業界も経常環境，技術環境ともに急変する中で発想の転換を迫られている．このような時代を背景に，本会誌「計測と制御」Vol.46No．5（2007）にて本特集が企画された．　 ここでは，大学·高専における計測制御教育の実情を概観したうえで，顕在化しつつある間亀点ヤ変化の兆候から，いま計測制御エンジニアとして期待され求められる人材を育成するための方策を考える一助としたい．