医療·バイオ関連の計測制御技術：表面プラズモンによる高感度光計測とバイオセンシング分野への応用

摘要

表面プラズモンの研究は古く，その成果はRaetherやBorhenらの教科書に詳しく述べ与れている．表面プラズモンを利用したバイオセンサは，DNAや蛋白質の検出や分析に用い争ことができる．すでに市販の装置もあり，遺伝子工学や生化学の分野では重要な分析手法になっていろ．さらに，近年，ナノフォトニクスへの関心の高まりとともに，表面プラズモンの応用分野は急激に広がり，さまざまな分野への波及効果か期待できるようになってきた．たとえば，表面プラズモン共鳴を利用した光学測定の高感度化は，光学的な計測や分光の分野で広く利用されている．プラズモンを利用した光デバイスの作成も提案等れており，超小型のバイオセンサや半導体レーザ，光検出素子などがすでに報告されている．本稿では，プラズモニクスと呼ばれる表面プラズテンを利用したフォトニクスやそれを応用した計測にういて述べることとする．