独立行政法人 産業総合技術研究所/人間福祉工学研究部門

摘要

独立行政法人産業技術総合研究所（産総研）は，旧工業技術院傘下の15国立研究所を母体とし，ライフサイエンス，情報通信，ナノテク·材料·製造，環境·エネルギーなど幅広い分野を対象とした研究機関として平成13年4月に発足しました。 産総研では，世界の持続的発展に貢献することを使命として，①国際的な産業競争力強化，新産業の創出に向けて推進する先端的研究②将来の行政ニーズも予見して実施する必要のある長期的政策推進のための研究③高い技術的裏付けの上で，一元的·一体的な整備が要求される科学的基盤研究の推進を目指しています。 これらの研究を推進するため，当研究部門を始め，約60の研究実施組織を構成しています。 人間福祉医工学研究部門では，急速な高齢化に伴い社会的な問題となっている，製品·情報·行動環境等と人間特性との不適合，寝たきり高齢者の増加やそれに伴う介護負担の増大，あるいは疾病や障害の増加等の問題を解決し，安心で安全な国民生活を実現するために，使いやすさを追求する「人間生活工学分野」，生活の自立を追求する「福祉工学分野」，健康を追求する「医工学分野」を対象に重点課題を設定し，研究関東を推進しています。