ロールと鋳片の接触に関する一近似モデル--多ロールスパンにおける連鋳鋳片の3次元変形解 第1報

摘要

定常計算の枠組み下で多口脚ルスパンにおける鋳片の3次元変形挙動を求める計算手法を提案した亡　 そこでは，仮定A（鋳片はロール直下を通過する）および仮定B（そこでの鋳片速度の方向はロール中心に向かう方向と直交する）を設け,ペナルティ関数によりこれらの条件を満足させている。このようなモデル化により，ロールと鋳片との接触判定は不要となり，プログラム化が容易となり，計算効率も向上する．特に，実際の連続鋳造過程における多口仙ルスパン下での鋳片の三次元変形挙動を解析しようとする場合有益と考えられる。一つの基本的な問題にこの手法を適用して，同法が有効に働くとの例証を得た。