ひけ巣量予測手法を用いた押湯形状の自動最適設計

摘要

押湯設計に自動最適化技術を適用するために必要となる基礎的検討を行ない，次の結論を得た．1）伝熱現象と溶湯の流動現象を組み合わせた簡便なモデルにより，引け巣形状とその大きさを定量的に評価できる予測手法を開発した．2）実験結果との比較から材料固有のパラメータとして流動限界固相率と凝固収縮量を適切に与えることにより，マクロ引け巣とミクロ引け巣という全く異なる欠陥発生形態に対して3次元的な引け巣発生位置と大きさを定量的に予測可能であることを確認した．引け巣欠陥の定量的評価手法と最適化支援ソフトウェアを組み合わせることにより，押し湯形状設計の白動最適化を試みた．過去の実験結果と比較することにより，最適条件が的確に得られることを確認した．