RTGG法による結晶配向性CaBi{sub}4Ti{sub}4O{sub}15およびSrBi{sub}4Ti{sub}4O{sub}15の作製におけるヘテロ凝集の影響

摘要

RTGG法で<001>配向CaBi{sub}4Ti{sub}4O{sub}15およびSrBi{sub}4Ti{sub}4O{sub}15焼結体を作製した．分散剤を用いず，溶剤，結合剤および可塑剤を成形助剤として用いてスラリーを作製した場合，スラリー中にBi{sub}2O{sub}3とCaCO{sub}3あるいはSrCO{sub}3とのヘテロ凝集による巨大な凝集粒子が生成した．この凝集粒子は800℃～850℃の間の温度で融解し，融液が周りの粉体層中に浸透し，大きな気孔が残される．この気孔は高温での焼成によっても消滅せず，焼成密度を低くする．また，大きな気孔周辺では板状CaBi{sub}4Ti{sub}4O{sub}15粒子の配列が乱れ，配向度を低くする．分散剤の使用により巨大な凝集粒子の生成が抑制され，高密度，高配向度の焼結体が得られた．