短時間メカニカルアロイングで合成したWC-20mass%Fe_3Al合金の機械的特性

摘要

超硬合金は硬質なWC粉末をCoにより液相焼結させた複合材料である。 溶融状態のCoとWC粒子との塗れ性がよいため緻密な焼結体が得られ、高教魔の複合材料を作製することができる。 そのため5超硬合金ほ切削工具を按じめ,鉱山工具や耐摩耗材料として幅広く工業的に利用されている。 しかし，CoはPRTR法において第1種特定化学物質に指定されており,環境への排出を抑制すべき金属元素とされている.特に,超硬材料の研削過程や工具として使用しでいる除の摩耗によって排出される制御不可能な微量のCoが今後の環境問題に大きく影響を与えるものと考えられる∴環境への負荷を抑えながら,超硬合金を鮭続的に使用するためには,Co以外の金属を結合相とした新しい超硬合金の開発が必要である。 これまでに筆者らはメカニカルアロイング（MA）法によりFe-Al金属間化合物を合成し夕WC粉東と混合することにより環境に優しい超硬合金が作製できることを報告してきた。MAでは溶解を行わないため,融点差の大きなFeとAlを目の組成に調整した粉未を容易に作製することができる。 じし、MAで得られるFe-Al合金粉末は粒径が30μm以上であWC粉末に比べて粗大な粉末となってしまった。 そのため一にWC粉未を分散させることか難しくき微細なWC粒蔓利用した高強度化あるいは高取性化をはかることが難しかた。 またクMA時に餞を添加することによりMA粉末を薇にすることができるが,5μm以下のWC粒子より微細な未を合成することほできなかった.