機械技術者が見る「ものづくり」材料工学(4)：リサイクル設計と材料

摘要

本来，サステイナブルな製品を作ることが「ものづくり」の本分であり，決して早く作ることではなかった．“機能×耐用期間”が製品評価の指標LCAであり，何世代に渡って受け継がれ使用されることに製品価値があった．しかし市場主義が優先した現代，耐用期間がブラックボックス化し，見かけの機能のみにて製品価値が評価されるようになったことは否めない．最新技術のDVDを例に挙げると，その寿命は推定10年～20年と見積もられているにもかかわらず，メーカからの情報開示はなされていない．貴重な記録がこの程度の期間しか保証されないことに愕然とする．