玉野自溶炉におけるコークス使用とマグネタイ卜制御

摘要

硫化銅精鉱の乾式製錬は酸化製錬であるが，自熔炉で補助燃料としての重油に代えてコークスを使用したところ，炉内セットラー部で還元反応が同時に発生し，色々な現象と効果をもたらした．その経緯をまとめて紹介する．昭和43年12月，日比共同製錬㈱玉野製錬所建設本部発足以来，自熔炉十錬鐘炉方式で設計が進められた。 概略基本設計が完了の段階に，古河鉱業㈱（現古河機械金属㈱）足尾製錬所にて自熔炉と錬鍍炉を一体に組み合わせた自電炉を開発し，パイロットプラントを運転しているという情報が入手された．