フィールド機器の計測とネットワーク：統合機器管理ソフトウェアパッケージPRM＜フィールド通信を利用した機器管理＞

摘要

フィールドバスの普及に伴い、差圧伝送器などのセンサ類に加えバルブなどの操作端にもネットワーク対応した機種が増加してきた。 通信のインタフェイスを備えただけでなく、マルチセンサの採用によるフィールド情報の増加、機器のインテリジェント化による内部情報の増加により機器の持つ情報量が増加している。 これらの情報は、基本的に機器自体の魅力付けに貢献するものである。 しかしこのような情報の増加は機器管理の観点でも、台帳管理の電子化、常時通信による機器状態監視、さらには履歴情報を利用した予知保全への展開など大きなインパクトを持つ。 本稿は、フィールド通信がプラントの機器·設備管理に与える影響について述べ、これが横河電機の統合機器管理パッケージ“PRM：Plant Resource Manager”でどのように実現されているかを併せて紹介する。