K熱電対の経時変化とその回復方法について＜K熱雷対の焼鈍による熱起電力変化の実験＞

摘要

K熱電対を購入してから何回か使用するうちにその温度がほとんど上昇していった。 中には半年間で温度が約4℃（300℃にて）高くなるものもあった。 短時間で温度が変化すると計測の信頼性がなくなぅてしまうどころか、それを使用して検査·校正を行っている試験機自体の信頼性もなくなってしまう。 何が原因なのかいろいろと追及したところK熱電対特有の不可避誤差（短範囲規則格子変態：ショールンジオーダリング）による熱起電力の変化であるのではないかと考えた。そこで実際に参考文献に従いK熱電対を焼鈍して元の熱起電力に戻すことの実験をし、あわせて時間と温度に依存するこの現象を数値的に表したので報告をする。