AS-iシステムの現状と動向：AS-Interface (Actuator-Sensor Interface)用IC＜ASI4U、SAP5＞

摘要

AS-i (Actuator-Sensor-Interface)は最下位層ネットワークに位置し、省配線化及びI/O信号のネットワークとして1990年に開発されたネットワークで、非シールド2芯ケーブルを使用し、通信と電源を同時に、1つのケーブルで伝送することができる。これまでは、センサー、アクチュエーターなどのI/Oと制御システム間を各々接続していたため、密集配線による誤配線や膨大な結線作業、チェック工数による配線コスト及び人件費に多くの費用を費やしていたが、AS-iを採用することにより、I/Oと制御システム間が2芯ケーブルだけで接続されることで配線がシンプルになり、結線作業、チェック工数が著しく減少し、トータルコストを安くすることができる。 また、AS-iはIEC規格IEC62026-2、ヨーロッパ標準のEN50295に制定されており、ワールドワイドで広く採用されている。今回、ドイツの半導体メーカであるZMDより、従来から多くのAS-i製品に採用されているAS-i通信用ICの次期製品としてCS3.0に準拠したとがリリースされたので紹介する。