環境·省エネルギーに利用される真空技術 －ハイブリッド車に応用される真空冶金装置－

摘要

資源,環境問題への厳しい対応が迫られる今,企業活動を考える上で,これらの問題に積極的に取り組むことが重要なキーファクターとなってきている.自動車産業においては,都市部の大気汚染源,地球温暖化の原因の一つであるCO{sub}2発生源とされる排ガス規制が厳しくなり,新たな対応を迫られている.世界の自動車大手はこの対応として水素を燃料とする燃料電池車の商用化を進めているが,ガソリンと電気モータを併用するハイブリッド車は価格の面や性能面で自動車における環境対策の当面の柱と見られるようになってきた.ハイブリッド車は日本企業が世界に先行する技術で,小型車の実用化から始まり最近は新聞紙上でも3000 cc級の大型乗用車が2004年に発売が予定され本格的な立ち上がりが始まろうとしている.ハイブリッド車に使用されるモータや2次電池の構成部品には真空冶金装置が利用されており,今回この周辺技術と共に紹介する.