最近の粉砕操作·機器技術の進展

摘要

新素材の開発に伴い，粒子のファイン化技術として粉砕操作が改めて注目されている。粉砕操作の主な目的は，処理可能な粒度にする（選鉱プロセスにおいて原鉱中に分散している有用成分を粉砕物の分級によって不用成分と分離し有用成分を濃縮するなど），表面積を増大する（粉砕して固体表面積を大きくし反応，溶解，抽出速度を速めるなど），用途に適した粒度ど形状にする（医薬品，化粧品，食品など）である。比表面積の大きい微粉砕，超微粉砕になると，物理的変化のみならず化学的変化も起こる場合がある。そのため，粒子の表面処理，複合化メカニカルアロイング，メカノケミカルと呼ばれる効果の利用も最近粉砕操作の目的になっている。最近の粉砕操作および粉砕装置の現況について解説する。