PM_(2.5)の実態を知ろう～PM_(2.5)の特性,環境基準,中国·日本の現状,我が国の石炭火力発電·自動車～（下）

摘要

全国の自治体で測定局の整備が始まり，図9のように増加して，平成24年度末時点で，全国645の測定局で常時測定が行われた。日本ではPM_(2.5)の濃度が上がっている印象を持っている方が多いが，自排局，都市部の一般局，非都市部の一般局では，図10に示すように，ここ10年間の推移を見ると，いずれも濃度が低下して，改善されている。自排局は「自動車排出ガス測定局」の略で，幹線道路の近くにあって，自動車排ガスの影響が大きい所で測定している。一般局は，人が普通に住んでいる所で測定している。平成22年度では自排局の濃度の低下速度が早く，都市部一般局の濃度とほぼ同じくなっている。