金型製造を効率化する次世代プロファイル研削盤おけるCAD/CAMの有効活用

摘要

一方、成形研削加工は工具となる砥石が加工途中から徐々に摩耗変形する性質を持つことから自動化が難しく、依然として熟練工の五感に依存する職人的な加工領域にあり、NCの利用およびCAMシステムがなかなか普及していない状況にある。成形研削加工は金型加工の最終工程（仕上工程）に位置し、この加工の出来映えで金型のすべてが決まるといっても過言ではなく、今後アジア諸国との競争で優位に立つためには超精密·超微細加工の実現が大きなキーワードであることから、成形研削加工におけるNC化、計測の自動化、CAM化、自動追い込み加工化に焦点を当てた縦型プロファイル研削盤「MPG-GRPS」を㈱三井ハイテックと共同開発した（写真1）。本稿では当社がこの開発プロジェクトに参画した経緯と「MPG-GRPS」の特徴について紹介する。